住宅資金設計①の記事はこちら
住宅資金設計【FP試験勉強中、現役FPの方向け】 - ZETs
住宅資金設計①の続きで、住宅ローンの返済に関する記事になります。
金利のタイプ
固定金利型
返済期間の全期間にわたり、当初契約した金利が固定されるもの。変動金利よりも高いため、
借り入れを行う場合には、将来の金利上昇が予想される場合にこのタイプを選択すると良いと言えます。
変動金利型
短期プライムレート、長期プライムレートを基準に年2回金利が見直しされ、5年ごとに返済額が見直されます。
実際に借り入れを行う場合には、将来の金利低下が予想される場合に、このタイプを選択する良いと言えます。
固定金利期間選択型
当初一定期間を固定金利とし、その期間経過後に変動金利に変更するか、固定金利を更新するか選択する事ができるタイプです。
返済方法
ローンの返済方法には元利均等返済と元金均等返済の二種類があります。
元利均等返済
毎回返済額を一定とする返済方法。
返済計画を立てやすく、元金均等返済と比べ、返済当初の負担が少なくて済みます。
デメリットとしては元金均等返済より返済総額が多いことです。
返済当初は返済額の大部分が利息部分に充てられることになります。
元金均等返済
元利部分の返済額を一定とする返済方法。
元金部分の減少が速いため、元利均等返済より返済総額が少なくて済みます。
デメリットとしては返済額が元利均等返済に比べて多いため、返済当初の負担が大きい事です。
繰り上げ返済
繰り上げ返済には返済期間短縮型と返済額軽減型があります。
返済期間短縮型
返済期間短縮型は返済期間を短縮する方法。繰り上げ返済後の毎月の返済額は変わりません。利息軽減効果が大きいのが特徴
返済額軽減型
返済額軽減型毎回の返済額を軽減する方法。繰り上げ返済後の返済期間は変わりません。利息軽減効果は小さいのが特徴
住宅ローンの返済方法
一部繰上げ返済
現在借りているローンの元金の一部を返済し、返済期間の短縮あるいは返済額の軽減を図る方法。フラット35、50は原則100万円以上から、インターネットサービスを利用した場合は10万以上から行うことができる。
借換え
借換えとは、金利が高く設定されているローンをより低いローンに借り換えるなど、今後の返済条件を有利にすることです。ただし、借換えには諸費用が発生するため、金利が低くても不利になる事があります。通常、ローン金利差1%以上残存返済年数10年以上、ローン残額500万~1000万円以上の場合、借換の効果があるとされています。また、担保評価、借換え希望者の健康状態で借換えができない可能性もあります。